建物は、経年劣化によって傷みが現れ始めますが、それは窓や窓周辺のパーツも同じです。サッシの部分が劣化してくると気密性が悪くなりますので、雨水や外気の侵入を許してしまいます。特に築年数が30年以上経過している建物は、サッシの劣化が進んでいるため交換が必要となります。
交換だけであれば、カバー工法という工事を行います。この工法は、室内からサッシの取付けが出来る方法なので、足場の設置や外壁工事を必要としません。そのため、費用を抑えられ工期も短くて済むのが特長です。工法の基本的な手順は、既存のサッシを取外して、新しい内枠と外枠を取付けて、新品のサッシを入れます。
泥棒などの侵入経路で一番多いのがガラス窓からです。例えば戸建て住宅の場合だと、窓ガラスを割ってカギを開けて侵入するケースが一番多いため、防犯性能を高めるためにも何らかの対策が必要でしょう。大事なのは、泥棒が嫌がる対策を講じることです。
窓シャッターを取り付けたり、面格子を取り付ければ、侵入に時間が掛かりいますので、防犯につながります。また、窓に暗証番号解錠方式のカギを取り付けることで、泥棒の侵入がより困難になります。サッシを取り付ける時に合わせて、防犯対策のための施工を行うことも可能です。
サッシの取付け工事の流れを説明しています。
まずは、施工計画を立てるための打ち合わせを行います。この段階では、お客様の希望する工事をヒアリングしてまとめます。
現地に行って、どのような工事が可能なのか?を調べます。採寸もこの時に行います。
現地調査で得た情報を、基に施工プランを作りお客様に提案します。壁の工事が必要になる場合や、カバー工法と呼ばれる足場設置の要らない方法での取り付けが可能であるなど、状況によって変わりますので、ここで入念に打ち合わせを行い、OKがでれば見積りの提示です。
施工計画書を作成して工事の方法と段取りを決めます。合わせて施工図(設計図)を作成して、完成したものをお客様に確認してもらい、承諾がでれば、部材を用意して工事の開始です。
壁や床に傷をつけないように養生を設置します。壁の工事が必要な場合は、足場を作る必要がありますが、そうでない場合は室内から取付け工事を実施する流れです。
交換の場合は、古い枠を取り外していきます。取り外したら新しい枠をはめて、ビスで固定していきます。曲げ物を取り付けて、同じように外枠も設置していく流れです。
壁と取り付けた枠の隙間から水が入ってこないように、防水処理をします。コーキング(防水剤)を打って養生テープで覆います。
サッシが完成したら窓枠をはめ込んで完成です。周辺を綺麗に清掃して、お客様に仕上がりを確認してもらい完了となります。